みんな繋がっている🌐
昨日はサントリー美術館のメンバーズデイで、「小田野直武と秋田蘭画」を観に行ってきた。重要文化財となっているポスターの作品「不忍池図」は以前も観たことがあり、その頃から気になっていた人だったので、楽しみに出掛けた。
まずはその画力には誰もが驚かされると思う。
そして写実性のなかにあるアイデアと人間味。
手前に描く物の焦点を当てながら、奥に広がる遠景。陰影をつけ物の存在感を見せるところは
西欧画から多くを学んでいるというのがよく分かる。
秋田蘭画は、構図が後の広重などの浮世絵に多大な影響を与えていたり、詳細に描き込むところや色使いなどは、若冲の動植綵絵を思い出した。若冲の画壇デビューの方が後なので、彼にも多くの影響を与えているということが確信できた。
これほど後の日本絵画に真髄が脈々と流れているにも関わらず、その活動期の短さで大きく周知されていないのがとても口惜しいと私は感じた。
誰かTVでも言ってたけど、短い期間でその才能をもって名を広めても、後年名が残るという点では、長く活動した者には敵わないようだ。ジャンルは違うが、私の大好きなフランスの名優ジェラール・フィリップも、自国ではともかく他国においては、オンタイムで生きてた人か、彼の出演映画を偶然観て魅了された私のような者にしか知られてないだろう…。
とにかく今回の展覧会は(も)かなり良いので、時間があればもう一度行きたいと思ってます。
情報だけに踊らされず、自分の目で見て感じ考えることが益々好きになりそうです☆