どれもちがってどれもいい。
昨日は上野東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」観てきました。
閉館2時間前くらいに入ったのですが、平日なのになかなかの入り。
その交友から何かと対比される二人。今回の展示を観て、確かに相反するパーソナリティを持っていたんだなと、各々の絵からもよく伝わってきました。
ゴッホは人間が好きで、人との繋がりを求め関心を向けたけれど、心の孤独感を拭いきれず病んでいってしまった。
対するゴーギャンは自分の中の独自の世界とその他の世界の相違を認めた上で、その違いを追い求め行動を起こし自己の存在を再認識する。
どちらが良い悪いでもなくそれぞれの芸術に表現される内面の個性が、今なお私たちを惹きつけるのだろうと思いました。
因みに私は、ゴッホの精神的不安定になってからのあの目の覚めるような色使い、不安感を引き起こしかねない写実と幻想の狭間のような造形が好きだけど、最近はゴーギャンの薄塗りで色面構成された筆触で描かれる、しっかりした頭の中から生まれた幻想的世界にとても惹かれるようになりました💓